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2025年06月15日
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サイレンの町(TOWN OF SIREN)
2009年09月29日
独り言も白く踊る夕暮れ時。
サイレンが、
今日の日の終わりをそっと唄いだした。
この場所から見下ろす錆びた町が好きだった。
誰もいない屋上。
貯水タンクで笑う夕陽と君と僕。
真っ赤に冷えきった僕達は語り合う。
「何もかもが夕焼けだね。」
って言って君は冬になった。
余りに突然のさようならでした。
明日行きのバスに乗り遅れた君に、
ただ、僕はおかしくなったんだ。
寒い冬が僕の町に来たよ。
今年もまた君を思い出すよ。
涙を流すにはとんだ昔話。
だから時々はこの場所で君を待たせてね。
僕と笑おうか?
寒い冬が僕の町に来たよ。
今年もまた君を思い出すよ。
寒い冬が僕の町に来たら、
今年もまた君に出会えるかな?
夕陽を背にして僕達は歩く。
真っ直ぐ伸びた二つの影法師。
僕の方が少し長いからって、
すねた振りして早歩きする君。
鉄橋の下は電車のリズム。
轟音のどさくさに紛れて僕は叫んだ。
ちょっと驚いた君の照れた笑顔は、
返事の代わりに僕の手をギュって握ってくれた。
願い事が叶ったままで、
僕達は進めないんだ。
「じゃあ、又、明日ね。」
独り言も白く踊る夕暮れ時。
サイレンが、
今日の日の終わりをそっと唄いだした――――。
LAB.THE BASEMENT
サイレンが、
今日の日の終わりをそっと唄いだした。
この場所から見下ろす錆びた町が好きだった。
誰もいない屋上。
貯水タンクで笑う夕陽と君と僕。
真っ赤に冷えきった僕達は語り合う。
「何もかもが夕焼けだね。」
って言って君は冬になった。
余りに突然のさようならでした。
明日行きのバスに乗り遅れた君に、
ただ、僕はおかしくなったんだ。
寒い冬が僕の町に来たよ。
今年もまた君を思い出すよ。
涙を流すにはとんだ昔話。
だから時々はこの場所で君を待たせてね。
僕と笑おうか?
寒い冬が僕の町に来たよ。
今年もまた君を思い出すよ。
寒い冬が僕の町に来たら、
今年もまた君に出会えるかな?
夕陽を背にして僕達は歩く。
真っ直ぐ伸びた二つの影法師。
僕の方が少し長いからって、
すねた振りして早歩きする君。
鉄橋の下は電車のリズム。
轟音のどさくさに紛れて僕は叫んだ。
ちょっと驚いた君の照れた笑顔は、
返事の代わりに僕の手をギュって握ってくれた。
願い事が叶ったままで、
僕達は進めないんだ。
「じゃあ、又、明日ね。」
独り言も白く踊る夕暮れ時。
サイレンが、
今日の日の終わりをそっと唄いだした――――。
LAB.THE BASEMENT
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